台湾東部地震 製糖工場の煙突が崩落 日本時代に建設 けが人なし
(雲林中央社)3日午前7時58分ごろに起きた東部海域を震源とするマグニチュード(M)7.2の地震で、震度4を観測した中部・雲林県では、日本統治時代に建設され、第2次世界大戦時の空襲にも耐えたとされる台湾糖業(台糖)虎尾製糖工場の煙突が崩落した。けが人はいなかった。 同工場を運営する台糖雲嘉区処の蘇建元処長は中央社の取材に、煙突は高さが約45メートルあり、1908(明治41)年に供用が開始され、2001年に運用が停止されたと説明。地震によって煙突の上部約15メートルが折れて落下したと語った。 雲林県政府文化観光処は煙突について、文化資産として登録はされていないものの、同工場のランドマークだとし、今後台糖側と修復に関して話し合う方針を示した。 (姜宜菁/編集:齊藤啓介)