輪島で仮設住宅完成 第1弾18戸、3日入居
●キリコ会館多目的広場 三重窓、風呂やトイレ 輪島市の輪島キリコ会館多目的広場で31日、能登半島地震の被災者向けに石川県が整備を進めていた応急仮設住宅18戸が完成した。仮設住宅の第1弾で、12日に着工した。2月1日で地震発生から1カ月。県は7市町で千戸以上の仮設住宅に着手しており、さらなる増設を目指す。 輪島キリコ会館多目的広場の仮設住宅はコンテナ型の「ムービングハウス」と呼ばれるタイプで、単身者用はなく、2部屋と4部屋の世帯向けがある。冷暖房完備で、窓は三重ガラスで気密性の高い滑り出し窓が採用されている。キッチン、風呂、トイレ付きで、浄化槽を備えている。 31日は作業員が最後の点検を進めた。完成検査の終了後に県から輪島市に引き渡される。入居予定者には既に通知済みで、2月3日から入居できる。市への申し込み後に被災者に部屋の鍵が渡される。 輪島市では仮設住宅の入居者を選定するあたって▽建物の被災程度が重い▽元々住んでいた場所や仮設住宅を希望する地区に近い▽子育て世帯や高齢者ら生活弱者―を優先することにしている。 仮設住宅は2月6日に珠洲市正院小グラウンドで40戸が出来上がる。輪島市で548戸、珠洲市303戸、七尾市180戸、能登町98戸、穴水町76戸、内灘町23戸、志賀町20戸の計1248戸の建設が決まっている。