結婚発表した大家志津香（左）と岩田玲

　元AKB48でタレントの大家志津香（32）が19日、所属事務所を通じ、俳優の岩田玲（34）と結婚したことを発表した。 　大家は直筆で「日頃応援して下さってる皆さまへ　私事ではありますが、この度、俳優の岩田玲さんと入籍する運びとなりました」と報告。「昔から幸せな家庭を築くことを将来の夢に掲げていてそれを一緒に叶えられる方だと思いました」とお相手についてつづり、「幸せにしてもらいます！幸せにします！！」と喜びいっぱいに記した。 　福岡県出身で、AKB48の4期生として加入し、上京。5期生で大分県出身の指原莉乃、愛知県出身の北原里英らとともに、寮生活を送りながら、未来のスターを目指す“地方組”として絆を深め合った。 　決して器用なタイプではない。研究生から正規メンバーへの昇格まで、1年4カ月を要した。同期では最後の昇格者だった。しかし、不思議と人の心を惹きつけ、愛される存在でもあった。人気を図るバロメーターでもあった握手会では、多くのファンが並ぶ選抜メンバーとは対照的に、数少ないファンが複数の握手券を何度も何度も出す“ループ”を繰り返し、列を途切れさせないようにしていた。少数精鋭の熱意で、折れそうな心を支えられた。 　そんな境遇から、当時の冠番組「週刊AKB」では、人気アップ企画が実施された。大家はのぼりを手に街に出て、懸命に自己アピール。このころから、キャッチフレーズの「できませんは言いません」を体現するような、体当たりの努力を武器に、活路を見いだすようになった。 　AKB48としての13年の活動の中で、選抜経験はわずか3回。うち2回は、運だけが頼りのじゃんけん大会で勝ち抜いての選抜だった。しかし、テレビ朝日系「くりぃむクイズ　ミラクル9」には、10年以上もレギュラー解答者として出演。テレビ東京の人気番組「緊急SOS！池の水ぜんぶ抜く大作戦」も18年から出続け、顔を泥で真っ黒にしながらも奮闘するなど、人気番組でしっかりポジションをキープしている。 　グループの人気全盛期、多くの選抜メンバーたちがバラエティーに、ドラマや映画に、音楽番組にと進出していったが、大家はそうしたメンバーとは違う道を歩んだ、言わば“非推されの星”だった。大家の陰の努力を知る指原も、総選挙のスピーチで、選抜に入れなくても心折れず活動を続ける大家に触れ、思い悩むメンバーたちを鼓舞したことがあった。 　アイドル時代は“色気なし”を自認し、セクシーな楽曲では笑いが起きるなど、バラエティー色が強い大家。一時期は11キロのダイエットに成功したかと思えば、70キロ台まで豪快にリバウンドしたとぶっちゃけたこともあった。 　岩田は結婚報告のメッセージで、大家について「彼女の屈託のない笑顔と底抜けに明るい人柄に何度も助けられ、支えられています」とつづった。大家の飾らない、人としての純粋さに惹かれたようだ。