【センバツ21世紀枠推薦校予想】関東は僅差で52年ぶり4強の水戸一が優勢か
来年春の第96回選抜高校野球大会の21世紀枠出場選考に向けて、12月8日に各地区推薦の9校が発表される。すでに北海道をのぞく各都府県の推薦校が出揃い、そのなかから地区推薦が選出されるが、その推薦校を予想してみることにする。 関東地区の21世紀枠県推薦校の秋季大会成績 関東地区は、激戦となりそうだ。神奈川の鎌倉学園、群馬の明和県央、千葉の千葉商大付、東京の日大二と私立4校が推薦校に選ばれているが、21世紀枠の傾向としては私立校が選出される可能性は低く、茨城の水戸一、山梨の吉田、埼玉の坂戸、栃木の佐野が地区推薦の候補になると思われる。 23年は栃木の石橋が21世紀枠出場を果たしたこともあり、同県からの連続の選出は難しいと思われ、佐野は不利となりそう。 残る3校のなかで、戦績的に上回っているのは52年ぶりにベスト4入りを決めた水戸一。2次予選で圧倒的に勝ち上がると、県大会では3試合連続で完封勝利を決めた。なかでも準々決勝では優勝候補にも挙がる常磐大高に1対0で勝利を収めるなど、実力をアピールしている。準決勝では常総学院にコールド負けを喫したが、チーム力は高く評価されているとみる。対する坂戸、吉田は8強。坂戸は得点力はあるが、失点が多いのが難点か。 わずか部員13人で2勝を挙げて8強に入った吉田の快進撃には価値がある。過去2度、地区推薦校に選ばれ「三度目の正直」に挑むことにもなる。 最終的には、ともに県内有数の進学校である水戸一と吉田の拮抗した勝負となりそうだが、完封勝ちでの勝ち上がりや、4つの部でグラウンドを分け合って練習している県内最古の創立の水戸一がわずかに優勢とみて、推薦校に選出される可能性が高い。