「必殺仕事人2019」今春放送決定 市原悦子さんOPナレーション
ABC朝日放送(大阪市)は24日、東山紀之主演の人気時代劇シリーズ「スペシャルドラマ 必殺仕事人2019」を今春に放送すると発表した。また、12日に亡くなった女優の市原悦子さんが務めていたオープニングのナレーションで引き続き放送することや、長年、新レギュラーにキムラ緑子が加入することも発表された。
新レギュラーのキムラ「こうの遺志をしっかり継ぐ」
同局によると、必殺仕事人は2007年に東山が、裏で仕事人を務める奉行所の見廻り同心、渡辺小五郎役を演じる新シリーズがスタート。今回のスペシャルで13年目に突入する。 市原さんは、2012年からオープニングのナレーションを務めていたが、今後もオープニングのナレーションは引き続き市原さんのもので放送するという。 また、東山演じる小五郎の妻、ふく(中越典子)の母、こうを演じていた野際陽子さんが2017年6月に亡くなった。そのため今回のシリーズからキムラ緑子が、こうの妹、綾小路てん役で新加入が決定した。 ドラマの中では、一年前に亡くなったこうから渡辺家の行く末を頼まれ、てんが上京し一緒に暮らすことになるという設定。キムラは「こうの遺志をしっかり継いで、うだつの上がらない小五郎のおしりをたたいていきたいと思っております」とコメントしている。
「先輩たちは苦しさなど一切、見せなかった」
東山は「市原さんには何度かご挨拶させていただいたことがありましたが、とてもやさしい先輩で、ぜひご一緒させていただきたかったなという思いがあります」とコメント。 また「やはりこれからは思い立ったら強引にでも共演させていただくように動こう、積極的にいこう、と思うようになりました。野際さんもそうでしたが、先輩たちは苦しさなど一切、見せなかった。皆さんからプロ意識を教えて頂いたので、次は僕らがそれを見せていく番だなと強く思っています」と思いを寄せている。
松岡「市原さんは『必殺』の先輩でもあり『家政婦』の先輩でもある」
同ドラマに出演する経師屋の涼次役の松岡昌宏も「僕にとって市原さんは『必殺』の先輩でもあり『家政婦』の先輩でもありました。偉ぶることもなく、やさしく接してくださって、とても素敵なおばちゃまでした」と、市原さんへのコメントを寄せた。
平成最後の必殺に対する東山、松岡の思い
平成最後となる必殺について、東山は「平成という時代に、僕らの『必殺仕事人』という作品が存在していることに達成感も感じています。いくつかの別れも経験しましたが、これからの出会いにも期待したい」としている。 また、松岡は「僕はちょうど平成元年にこの仕事を始めました。そう考えると昭和の時代に始まり、平成、そして新しい時代へと続いていく『必殺仕事人』はすごいな、と思います」とコメントしている。