恩師がタクト、富山県南砺市の社会人吹奏楽団が最後の定期演奏会
富山県南砺市の福野地域を中心に活動する社会人吹奏楽団「リバティウインズふくの」は8日、同市福野文化創造センターで本年度内の活動休止を前に、最後の定期コンサートを開いた。団員らが中学校の吹奏楽部員時代に指導を受けた元教員の杉原芳枝さん(88)を客演指揮者に迎え、息の合った音色を響かせた。 同楽団は杉原さんの教え子だった福野中吹奏楽部の卒業生が中心となり、1997年に結成した。定期コンサートはコロナ禍を除き2年に1度開き、今回が13回目。 杉原さんとの共演は、活動休止前に中学時代を思い出しもう一度演奏したいと打診し実現した。同じく教え子が立ち上げた城端吹奏楽団と総勢約50人で、「威風堂々」とテンポのいい「ディスコキッド」の2曲を披露。団員が恩師や仲間と共に演奏を締めくくると、詰めかけた320人の観客が拍手を送った。 団長の石黒由香里さん(50)は「吹く人も聴く人も楽しいリバティらしい演奏が最後までできた。またこのメンバーでコンサートができたらうれしい」と話した。