八村塁のレイカーズ 残り3・6秒に勝ち越され今季終戦、八村は今PO初の2ケタ15得点も…昨季王者ナゲッツが西準決勝へ
◆NBA ▽西カンファレンス プレーオフ1回戦 レイカーズ―ナゲッツ 第5戦(29日、米コロラド州デンバー=ボール・アリーナ) 4戦先勝方式のプレーオフ(PO)が行われ、第7シードで八村塁が所属するレイカーズは、昨季王者ナゲッツと対戦し、106―108で敗れた。3連敗の敗退崖っぷちから意地の1勝を挙げるも、1勝4敗でシーズン終了となった。 八村はPO5戦連続の先発出場。約34分プレーして、今PO初の2ケタ15得点、5リバウンド、1アシストをマーク。第1クオーター(Q)にこの試合チーム最初の3ポイント(3P)を成功。第2QにはナゲッツのMVPプレーヤー、ヨキッチに一対一を仕掛けて制し、ゴール下でねじこんだ。 後半の第3Qも序盤にいきなり3Pを沈め、第4Qにはレブロン・ジェームズのアシストからダンクを決め、87―87の同点とした。試合は、残り1分30秒を切ってレイカーズが1点リードの展開も、直後にナゲッツのマレーが3Pを沈めて逆転。だが、残り26・3秒にレイカーズはジェームズがフリースローを2本入れて再び同点に。ナゲッツは残り3・6秒、再びマレーがジャンプシュートを決めて劇的な勝ち越し。レイカーズは4敗目を喫して、今季終了となった。 八村のNBA5シーズン目も終了。今季はレイカーズ移籍2季目で、レギュラーシーズンは自己最多68試合に出場。3P98本成功、計923得点も過去最多だった。今季から新設された「インシーズン・トーナメント」では初代王者になり、日本人として初の“タイトル”を獲得した。 2月14日のジャズ戦では、キャリアハイの36得点を挙げ、6本の3Pを沈めた。また、この試合では、アンソニー・デイビスが39得点を記録。同一試合で2人の選手が35得点以上を取るのは、レイカーズでは2003年のコービー・ブライアントとシャキール・オニール以来となった。 4月9日のウォリアーズ戦では、通算3500点を達成。アジア人では、ロケッツに所属したヤオ・ミン(姚明)以来、史上2人目の快挙。再び新たな歴史を刻んだ。
報知新聞社