チーズカツカレー「おにぎり」???京都の専門店、アイデア様々
日本のソウルフード「おにぎり」が人気だ。京都では四条や祇園界隈(かいわい)に専門店が相次いでオープンし、観光客らが列を作る。 【画像】SNS映えする多彩さで若者にも人気だ
2年前に開店した「のり結び」(京都市中京区)では、サケや明太子といった定番から鶏の照り焼き、チーズカツカレーまで様々な具材の10種類以上が並ぶ。のり製造大手「大森屋」(大阪市)の専門店らしく、「のりを意識して食べてもらいたい」との思いから、有明・瀬戸内産から選び、自分でまいて味わえる。
全国海苔貝類漁業協同組合連合会(千葉県)によると、のりの消費量は30年ほど前の90億枚台から近年は60億枚台に減少。コメの消費量も低下傾向にある。
その中で、ユネスコの無形文化遺産でもある「和食」の本場・京都のおにぎりは、京野菜や京漬物を使ったものなど彩り豊か。世界の共通語となった「ONIGIRI」の市場を先導する役割も期待される。
「のり結び」のメニュー考案に携わる営業企画部課長・河野孝巳さん(54)は「日本随一の観光地である京都から、食文化を今一度盛り上げたい」と話す。