暑くなる時期にピッタリ!冷凍しているのに柔らかい 旬の果物の美味しさを閉じ込めた「冷凍果物」はいかが?
長崎の知られざる街の魅力を発掘し、おすすめスポットやその土地ならではの行事・グルメを県内21市町を巡りながら、シリーズで紹介する。長崎県諫早市には、様々なフルーツのおいしさを全国に届けようと命運をかけて挑戦している企業がある。 【画像を見る】カチコチなのに柔らかい「冷凍イチゴ」その秘密は?
フルーツ生産が盛んな諫早市
長崎県のほぼ中央に位置する諫早市。 諫早市小長井町の海沿いには、イチゴやミカンなどフルーツの形のバス停があり、映える写真スポットとして人気だ。バス停のモチーフにもなっているイチゴやミカンなどのフルーツは、諫早市内でつくられている。 例えば、ミカンは日当たりの良い斜面地が多いため、最も生産が盛んだ。産出額は21億5000万円を誇っている。(令和4年度データ・諫早市まとめ)こうした諫早の様々なフルーツのおいしさを全国に届けようと、命運をかけて挑戦している企業がある。 霜がかかり、冷たくておいしそうなイチゴ。 KTN記者: いただきます!イチゴの芯までしっかり冷えている。冷凍なのにみずみずしい。果汁があふれてきた。驚いたのが、柔らかい。フォークでもサクッと刺せた
なぜ?カチコチなのに柔らかい
長崎県産のイチゴを凍らせた冷凍食品「長崎冷果」は、カチコチに凍っているのになぜか柔らかい。その秘密を探るべく、ある会社を訪れた。 長崎冷果を製造している諫早市久山町の「エスジーエス」は、結婚式や葬儀の返礼品などを手がけていたが、2023年に冷凍フルーツの製造を始めた。新型コロナウイルスの感染拡大で冠婚葬祭のあり方が変化したことがきっかけだった。 エスジーエス 針尾こずえ取締役: コロナ禍を境に家族葬や直葬が増えてきた。社員を抱える中でギフトだけでは成り立たない。イノシシ肉の販売など色々なことをやってもなかなか続かない。利益が出ないとやめたこともあった 本業の利益が3割近く少なくなる中、目をつけたのがお歳暮としては規格外だった諫早市の「伊木力みかん」だった。 エスジーエス 針尾こずえ取締役: 正直、当初は売れないと思っていたが冷凍ミカンの評判が良かった。あちこちから買いに来た業者の人もいた。これなら冷凍ミカンでやれるのではないかと 「長崎冷果」のこだわりは旬の果物を使うことだ。この日は冷凍イチゴをつくっていた。 イチゴの香りが広がる加工場を案内してもらった。加工場には真っ赤に色づいたイチゴが並ぶ。加工場には、冷凍イチゴをおいしくするための”ある秘密兵器”がある。 エスジーエス 内田伸章営業課長: 急速冷凍庫。開けると、アルコールの溶液がマイナス50度で管理されている。イチゴを短い時間で漬け込む。早い時間で凍る 「ブライン凍結」という製法で、収穫したばかりの鮮度と食感を楽しむことができる。