【MLB】エンゼルスがベテラン右腕ヘンドリックスと1年250万ドルで合意 先発ローテの一角として期待
日本時間11月7日、米公式サイト「MLB.com」のマーク・フェインサンド記者が関係者から得た情報によると、エンゼルスはカブスからFAとなっていた34歳のベテラン右腕、カイル・ヘンドリックスと1年250万ドルの契約を結ぶことで合意に至ったようだ。オフシーズンに入ってからホルヘ・ソレア、スコット・キンガリー、ライアン・ノダを獲得するなど、着々と来季に向けた戦力補強を進めているエンゼルス。不確定要素の多い先発投手陣に経験豊富・実績十分のベテラン右腕を加えることに成功した。 2024年ポストシーズンの日程・結果一覧 ヘンドリックスは11年間のメジャー生活をカブス一筋で過ごし、2016年には16勝8敗、防御率2.13の好成績を残してワールドシリーズ制覇にも貢献。抜群の制球力を武器とした頭脳的なピッチングで4度の2ケタ勝利を含む通算97勝をマークしている。 しかし、近年は衰えが目立ち始めており、今季は29試合(うち24先発)に登板して4勝12敗、防御率5.92と自己最悪のシーズンに。一時は先発ローテーションを外されてブルペンに回り、与四球率2.96はメジャー11年間でワーストの数字だった。 エンゼルスは左腕パトリック・サンドバルが6月にトミー・ジョン手術を受けて来季絶望の状況であり、ソレアのトレードでは右腕グリフィン・キャニングを放出。来季の先発ローテーションはベテラン左腕のタイラー・アンダーソンを除くと、ホセ・ソリアーノ、ジャック・コハノウィックス、リード・デトマーズ、サム・アルデゲリ、ケイデン・デイナ、チェイス・シルセスといった実績不足の若手ばかりとなっている。若手の成長に期待しつつ、先発ローテーションに実績と経験を加えるために、ヘンドリックスの獲得に動いたのだろう。1年250万ドルと格安の契約であり、ヘンドリックスが復調できなかったとしてもダメージはそれほど大きくない。 なお、エンゼルスは引き続き先発ローテーションの補強を目指すとみられている。それと同時に、キンガリーとノダを獲得した内野手のさらなる補強も狙っているようだ。