ホタルイカすくい盛り上がる 富山県滑川市で祭り、グルメも堪能
「春のホタルイカ祭り」が27日、富山県滑川市中川原のほたるいかミュージアム周辺で開かれ、県内外の観光客が各種コンテストや地元グルメなどを堪能した。ことしの記録的な豊漁を受けて、恒例の「ホタルイカすくい」コンテストでは水槽内に多くのホタルイカが用意され、大勢の参加者で盛り上がった。 ホタルイカすくいコンテストには、東京都や京都府など県内外の園児から大人まで計82人が参加した。この日の朝、滑川漁港で水揚げされたホタルイカを使用。参加者は滑川沖の海洋深層水が入った水槽内で泳ぐホタルイカを楽しそうにすくった。 子どもの部で優勝した新潟市の川端祐大君(9)は、深海生物の図鑑を見てホタルイカが光る様子に興味を持った。「サイズが大きかった。1位になれて気持ちよかった」とにっこり。大人の部で優勝した高岡市の吉田詩桜季(しおぎ)さん(16)は「賞品でもらったホタルイカを家族で味わいたい」と笑顔を見せた。
ことしは記録的な豊漁で、滑川漁港での3月の漁獲量は昨年の6倍以上となっている。祭りを運営するウェーブ滑川の小林昌樹業務本部長は、昨年と比べて大量のホタルイカを確保できたとし「多くの人に楽しんでもらえたのではないか」と話した。大食いや目玉飛ばしのコンテストもあった。 グルメブースでは、滑川産ホタルイカを使った天ぷらのほか、どんどん焼き、滑川高校海洋科が開発した缶詰などが販売された。県警音楽隊のステージなどもあった。北日本新聞社共催。