釧路の伊東、内田さん囲碁全国へ 本番へ日々鍛錬
囲碁の第45回少年少女大会北海道大会(札幌市・12日)で、釧路市立共栄中学校3年の伊東信義九段格が優勝、幣舞中学校1年の内田光津子六段格が3位入賞し、8月6日に日本棋院東京本院で行われる全国大会に出場する。釧路で囲碁普及に取り組む日本棋院のプロ棋士、尾越一郎九段に幼い時から直接指導を受ける2人は昨年も全国大会に出場しており、さらなる高みを目指し、日々鍛錬を続けている。 伊東九段格は小学校2年生の時に、くしろ子ども未来塾(吉田敦子理事長)で尾越九段と出会って囲碁の面白さを知り、一時は内弟子となって囲碁に没頭した。すでに釧路新聞社と日本棋院釧路支部が主催する名人位のタイトルを3期連続で獲得し、永世名人の称号を取得。一方の本因坊については5連覇を達成し、釧路、根室管内のアマチュア界ではトップの座に君臨している。伊東九段格が上を目指して挑戦しているのが全国大会での対局。「昨年のこの大会は準々決勝どまりだったので、今年は準決勝進出を目指し頑張りたい。落ち着いて取り組みたい」と静かなる闘志を燃やしている。 内田六段格は4歳のときから尾越プロの囲碁サロンに通い、姉の内田温子七段格(釧路高専5年)を目標に囲碁に取り組んできた。はじめのうちは碁盤の高さが合わず、椅子の上に台を乗せて対局するほど体が小さかったが、みるみるうちに実力を伸ばした。小学6年だった2023年11月の第59期釧根地区名人戦リーグ戦では、大人に交じって4勝3敗で第3位に入り、次期リーグ戦のシード権を獲得するまで腕を上げている。 今回の全国大会に向けて「昨年は予選を勝ち抜けなかったので、今年は予選突破を目指したい」と意気込む。指導する尾越九段は内田六段格について「詰めのところを深く考えて粘り強く、バスケットボールと囲碁を両立している。全国大会では頑張ってほしい」とエールを送っている。
釧路新聞