「これから、ですね!」石川祐希 “5連続得点”を呼び込み、ミラノを今季初勝利に導く!「自信を得ることができた」
現地時間11月12日、バレーボールのイタリアリーグ/スーペルレーガ2023-24シーズンの前半4節が行なわれた。男子日本代表の石川祐希が所属するアリアンツ・ミラノは、クチーナ ルーベ・チヴィタノーヴァとホームで対戦し、セットカウント3‐0(25-21、27-25、25-21)で今季初白星となる勝利を収めた。 【PHOTO】16年ぶりの自力出場を決めた“龍神NIPPON”!笑顔の選手たちを厳選ショットで特集! ミラノは左大腿部の負傷による司令塔パオロ・ポッロ(イタリア)の開幕から続いた不在が影響し、3試合を終えて3連敗。勝点は、フルセットの末に惜しくも敗れたモデナとの開幕戦で手にした「1」のみで、予想外の最下位へ沈み苦しいシーズン序盤を強いられた。 この日の相手は、昨季プレーオフで辛くもミラノを退けて決勝へ進み、準優勝を飾ったチヴィタノーヴァだ。高橋藍が所属するモンツァに開幕戦でストレート負けを喫したが、2節はパドヴァから勝点3を奪取。ペルージャとの強豪対決を3‐2で制した3節の終了時点で2位に浮上した。主力の顔ぶれは昨季からほぼ変わらず、セッターのルチアーノ・デチェッコ(アルゼンチン)とアウトサイドヒッター(OH)のイヴァン・ザイツェフ(イタリア)らベテラン組が、OHアレクサンダル・ニコロフ(ブルガリア)、ミドルブロッカー(MB)バルテレミ・シネニエズ(フランス)ら若手を支える。今季は、オポジット(OP)アディス・ラグムジア(トルコ)を加え攻撃面を強化した。 ミラノの先発は、正セッターのポッロが復帰、OHが石川とマテイ・カジースキ(ブルガリア)、MBは主将のマッテオ・ピアノ(イタリア)とアグスティン・ロセル(アルゼンチン)。前節のアウェー戦を左足首捻挫で欠場した新戦力OPペータル・ディルリッチ(クロアチア)はベンチ入りしたが大事を取り、フェレ・レゲルス(ベルギー)を起用した。 第1セット、序盤にサーブでプレッシャーを与えた石川は、バックアタックで自身最初の得点を挙げるなど連続ブレークに貢献。その好調なサーブで1点を争う終盤に見せ場を作る。20-21で相手のレセプションを崩して同点弾に繋げると、背中を押されたチームはラリーを制して逆転。チヴィタノーヴァのタイムアウトをもろともせずに、石川は以降も9mラインから攻め続ける。味方のブロックと相手のミスを引き出して握ったセットポイントを、5連続ブレークとなるエースで仕留めて試合を先行した。 第2セットは2点を追いかけ突入した終盤に、OPレゲルスがパリ五輪予選トップスコアラーのポテンシャルを発揮するなどして、逆転に成功する。そして、4回目のセットポイントでサーブは石川。チヴィタノーヴァのOHザイチェフが、レセプションに苦慮した後に仕掛けた攻撃がラインを割ると、セット連取を引き寄せた背番号14からガッツポーズが飛び出した。 勢いを維持したミラノは、第3セットで中盤にリードを広げる。石川は、利き手と逆の左手で技ありのプッシュを決めて相手の反撃を阻止するなど、チームを鼓舞。終盤にMBロセルのサーブで連続得点を挙げたOHカジースキがブロックアウトで試合を締めくくり、ホームでシーズン初白星を飾った。
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