「ホントに150ヤードもある?」 信じ過ぎは良くない! 距離計で誤差が発生しやすい状況とは?
距離計で示された数字はあくまでも「参考程度」
ゴルフはルール上、キャディー以外にアドバイスを仰ぐことはできませんが、キャディーもすべてを把握できているとは限りませんし、何よりセルフプレーの場合は全て自分で戦略を立てなければなりません。 【写真全70点】「これ1本でレーザー距離計いらず!?」 これが最新「HUAWEI WATCH 」3機種の詳細画像です
そこで役に立つのが「距離計」であり、いまや多くの人が使用している便利な道具です。ですが、場合によっては使えない状況にも遭遇するようです。 では、どのようなシチュエーションで距離計が使えない可能性があるのでしょうか。レッスンプロの三浦辰施氏は、以下のように話します。 「GPS式は、はるか上空を飛ぶ通信衛星と位置情報をやり取りしていることから天気による影響は受けませんが、レーザー式の場合は直接目標物にレーザーを照射するので、天候次第ではうまく跳ね返らず測定できないことがまれにあります」 「特に、雨が降っていたり霧がかかっていたりすると空気中の水分で光の屈折が起こり、数ヤード程度の誤差が発生しやすくなります。また、カートに乗りながら対象物との間にアクリル板を挟むと測定しにくくなるので注意が必要です」 「GPSの方は万能かと言われればそうでもなく、レーザー式より誤差が出るケースも少なくありません。山間部のゴルフ場は電波が阻害され、うまく衛星からの位置情報をキャッチできないこともあります。なので、コースの地形や天候に応じて距離計の種類を変更するのがオススメです」 いずれにせよ、距離計で示された数字はあくまでも「参考程度」に過ぎません。測定結果をうのみにせず、自分の感覚とも重ね合わせながらクラブ選択をするのが理想でしょう。 ちなみに、登場当時のレーザー距離計は今よりも精度が低かったので、一部のゴルフ場ではピンの上部に金属板を取り付け、レーザーの跳ね返りをサポートする処置が取られていたそうです。
高性能の距離計が続々と登場している
では、距離計を選ぶうえで他にはどのようなことを基準にするといいのでしょうか。 「安いものでは1万円以下でも購入できますが、機能が制限されていることもあります。『大体の距離だけ測れればいい』のであればそれでも十分ですが、あらゆるコンディションでも使えるものを選ぶとなお良いでしょう」 「例えば、防水仕様であれば突然雨が降ってきても安心ですし、高低差まで測れるタイプ(この機能は競技で使用できない)なら、より正確なクラブ選択とコースマネジメントができるでしょう」 「ほかにも、専用のスマホアプリと連携させると世界中のゴルファーとスコアを共有できたり、万が一、途中で距離計本体を落としてしまったとしても、スマホから現在位置を確認したりできる機能を備えているものもあります」 「GPS式では値段が高いグレードの方が電波を送受信するアンテナの数が多く内蔵され、一層高い精度の測定結果が期待できます」 さらに、レーザー式では手振れを補正してくれるもの、GPS式ではグリーンの細かな起伏も表示できるものが登場し、距離計はますます高性能化しています。 スキルはもちろん、コースマネジメントの高さもスコアに大きく影響します。距離計を正しく使うことによって、さらなるスコアメイクの向上にもつながるかもしれません。
ピーコックブルー