読書通じ家族の絆 「家読の日」福島県の矢祭町教委が推進
福島県の矢祭町教委は、読書を通じて家族間のコミュニケーションを深める取り組み「家読(うちどく)」を推進している。若い世代の活字離れが指摘される中、町民全体で本に親しむ機運を高めている。 家読は家族ふれあい読書の略称で、全国で広く行われている。同町では以前から推奨しており、一層推進するため今年1月から毎週水曜日を「家読の日」に設定。家族で同じ書籍や絵本を読んで感想を話し合うことを勧めている。 3月に町教委が町内の認定こども園や小中学生、保護者を対象に行ったアンケートによると回答者の約半数が月2回以上、家読をしていると答えた。家族で過ごす時間や会話が増えたとの回答も多かったという。 町内の矢祭もったいない図書館では家読にお勧めの絵本などを並べたコーナーを設けている。緑川宏子館長(69)は「小さい時から読書に親しむことで本を読む力が身につく」と効果を語る。 町教委の本田栄敏指導主事(54)は「子どもが本を多く手に取ってくれる活動を進めたい」と話した。