「さみしくなる」沖縄ステーキファンら惜しむ声「A1ソース」販売休止へ 年末ごろには、品切れも
沖縄ステーキのお供として長く県民の食卓やステーキ店などで親しまれる「A1ソース」の販売休止を受け、那覇市のステーキ店では4日、「さみしくなる」「今のうちに味わっておきたい」などと名残惜しむ声があった。 【動画&写真いっぱい】ソース「休売」知りランチ客は 県内で唯一、英国の製造メーカーからA1ソースを輸入、販売をしている湧川商会(浦添市)によると、品質に問題はないが、商品の安定性確保のため「休売」を決めた。販売再開のめどは立っていないという。 「やっぱりステーキ」を展開するディーズプランニング(義元大蔵社長)は、A1ソースが味わえる店として、全国的にも評判だ。那覇市の同店4th国際通り店では、休売を知って訪れた客らがA1ソースを注ぎ、ステーキをほおばっていた。 那覇市の女性(27)は「ステーキには必須。当たり前のようにあったので、なくなるのはさみしい」と話す。月に一度は同店を訪れるという男性(46)は「ソースが少しサラサラになったように感じる。子どものころからなじみがある味、残念」と惜しむ。A1ソースを初めて食べた観光客の男性は「初めて食べた。お土産に買って帰りたい」と話した。 同店ではこれまで卓上に常備していたA1ソースを下げ、要望を受けてての提供に切り替えるなど対応にあたる。すでに在庫がなくなった店舗もあり、入荷の予定もないことから店舗での提供は年末ごろまでの見通しだという。
琉球新報社