「学校で暴れるわが子」を見た母親にかけた“言葉” 「にんじん嫌い」は子どものわがままじゃない?
こういう発言を「わがまま」といったら、辞書の「わがまま」の定義のほうを変えなくちゃいけなくなります。「こんなん食べられるわけないじゃん、ハンバーガー買ってきてよ」みたいなことを言うのが、本当のわがままですよ。 逆に想像してみてください。 子どもたちが出されたものを、嫌いなものが入っているのになんにも文句を言わず、「作ってくれてありがとう」って殊勝な顔をして食べていたら、どうでしょう? その姿見て、お母さん、本当にうれしい?
ブチ切れてしまったお母さんは、どこかでそういうことを子どもたちに期待しているんですね。「自分はこんなにがんばっているんだから、認めてよ」と。「こんなに忙しいのに、これだけのごはんを用意しているんだから」と。 子どもはそんな親の気持ちなんてお構いなしに、あれこれ言うわけです。だからお母さんは腹が立つ。 でもね、親に気を遣わないで、「大根、いやだー」って言いたい放題言ってくれる子どもたちは、ありがたい存在ですよ。のびやかで、いいじゃないですか! 我慢しないで、家で好き放題自分を出してくれていると思えばいいんです。
「この子たちは母親の私に対して、自分の言葉で自分の思っていることを伝えてくれている」「この子、気を遣わずに、安心してこの家にいるんだなぁ」と。 そんなことに幸せを感じられる母親になりましょう。 そこに気づけたら「よっしゃっ!」って、心の中で小さくガッツポーズですよ! 「忙しくて疲れている母親にもうちょっと気を遣って『おいしい』のひとことでも言えばいいのに」なんて思うほうが、わがままなんじゃない?
「大根、いやだー」 「こんなんみそ汁いやー」 って今度言われたら、 「残念でした! 今日はハズレ。明日の夕ごはんはアタリだといいね」 って、しれっと返せばいいですよ。 そうしたら、むちゃくちゃ楽しい夕ごはんになりませんか? ■暴れる場所があって、よかった 今ほど「子どもが家で好き放題、言いたいことを言ってくれるのはありがたいこと」だというお話をしました。それと真逆の話ですが、こんな親子がいました。