【阪神カップ】ナムラクレアがルメールとの新コンビで復活V 3・30高松宮記念に直行で悲願達成へ
[GⅡ阪神カップ=2024年12月21日(土曜)3歳上、京都競馬場・芝外1400メートル] 21日の京都メインで行われたGⅡ阪神カップは、ルメール騎乗の1番人気ナムラクレア(牝5・長谷川)が大外から鮮やかに差し切って優勝。2023年のGⅢキーンランドC以来、約1年4か月ぶりとなる美酒に酔いしれた。勝ち時計は1分20秒1(良)。 掛け値なしに強かった。GⅠ馬5頭を筆頭にハイレベルメンバーが顔を揃えたこの一戦。ナムラクレアは中団後方でじっくりと脚をため、勝負どころから外々を回って半馬身突き抜ける横綱相撲を演じた。惜敗続きだった近走の鬱憤(うっぷん)を吹き払う快走劇。初のビッグタイトル獲得へ、大きく弾みのつく勝利といえるだろう。 この日、JRA年間リーディングを確定させた鞍上のルメールは「すごくいい瞬発力を使ってくれました。右回りでちょっと内にモタれたけど、直線でまた我慢してくれました。いつも重賞レベルで結果を出していますし、GⅠは彼女の目標。期待しています」と初コンビでの〝満点回答〟に納得の口ぶり。大舞台への期待は長谷川調教師も同様で「本当にうれしいです。具合はすごく良かったし、これだけのメンバー相手に勝ち切ってくれて、フィジカルや闘争心が衰えていないことを証明してくれました」と喜びを爆発させた。 今後は、GⅠ高松宮記念(3月30日=中京芝1200メートル)に直行する予定。これまで8度のGⅠ挑戦では2着2回、3着3回と惜敗を繰り返してきたが、〝9度目の正直〟で悲願達成を狙う。
東スポ競馬編集部