スーパー歌舞伎「ヤマトタケル」通算上演1000回!市川中車&團子が猿翁に思いはせ「天より見守ってくれていると」
昨年9月に逝去した歌舞伎俳優・市川猿翁さんが初演したスーパー歌舞伎「ヤマトタケル」が10日、東京・新橋演舞場での昼の部で、通算上演回数1000回を迎えた。終演後に出演者一同でカーテンコールを行い、猿翁さん長男の市川中車(58)、孫の市川團子(20)らが思いを語った。 万雷の拍手に包まれ、口火を切った中車は「父猿翁のため、哲学者梅原猛先生が書き下ろされたヤマトタケル。当時は初演の頃、まさかこの日を迎え、1000回の上演をされるとは、両人とも思ってもみなかったと思います。両人がとても喜び、今この瞬間を天翔ける天より見守ってくれていると存じております」と喜びを語った。 同作で初舞台を踏み、今回ヤマトタケルを演じた團子は「本当に大好きな作品。大きな節目の公演に出演させていただきますこと、本当に光栄に思っております。祖父が作った『ヤマトタケル』という作品が皆さまに愛され、1500回、2000回、3000回と上演されますよう心より願っております。私も精進を重ねて参ります」と後世に続くことを願った。