「再生数が伸びる動画」と「伸びない動画の決定的な違い 動画制作するうえで最も重要なポイント
自社で動画プロモーションを始める企業が近年増えていますが、成功する企業もあれば、なかなか軌道に乗らない企業もあるようです。 動画を多くの人に見てもらうためには、動画の企画やコンセプトをしっかりと固めることが大切です。「特に視聴者ターゲットの設定は初心者の方はおざなりにしがちです」と語るのは、『ズームイン!! 朝!』や『ZIP!』、『ゆうどきネットワーク』『ビビット』など地上波テレビ番組に携わった、テレビ映像ディレクター・小笠原剛氏。 【画像でわかる】年収は?趣味は?動画制作の前にまず決めること
書籍『動画プロモーション入門』の著者である小笠原剛氏が、ペルソナ×自分視点でオリジナルの企画を生み出す方法と、さらに「サービス集客」の動画で成功している中小企業の事例を交えて解説します。 ■ペルソナで視聴者ターゲットを決める 企画の内容を決めることは、動画制作のなかでは最も重要なポイントです。基本的な考え方を押さえていきましょう。 マーケティング分野でよく用いられる「ペルソナ」という言葉を聞いたことがあると思います。ペルソナとは「具体的な顧客像」を意味し、年齢や性別、職業などを明確に設定して、ターゲットに効果的にアプローチしていく方法です。
動画プロモーションでもペルソナを設定することが大切です。自社の商品やサービスに合う一人の人間に思いを巡らせるのです。たった一人の人間を想定しながら、企画を考えていいのかと思うかもしれませんが、「20代のビジネスパーソン」といった漠然とした対象で企画を考えるのと、「20代で都市圏在住、年収600万、ペット暮らし、外食中心、エンジニア」を対象に企画を考えるのとでは企画の精度はまったく変わります。 プロモーション動画では多くの人に見てもらうことは大切です。ですが、それ以上に自社がターゲットにしている顧客に見てもらうことを意識しなければなりません。
極端にいえば、高齢者向けの商品をプロモーションする動画で、若い世代が購入しているシーンを撮影しては、視聴者ターゲットである高齢者に見てもらえなくなることはおわかりいただけるでしょう。ペルソナを設定することで、視聴者ターゲットを絞って考えることができ、自社の顧客イメージに近い層に見てもらいたいというメッセージを込めることができます。 ■7~8つの項目でペルソナを設定する ペルソナを設定する方法は、個人の視聴者向け(BtoC)の動画と企業向 け(BtoB)の動画で変わります。それぞれ、次の項目を設定します。