「さんぶの森公園」に設置されたマンホール。ガンダムやイチゴ、同公園のシンボルである「グリーンタワー」が描かれている＝山武市

　人気アニメ「機動戦士ガンダム」で地域の観光を盛り上げようと、山武市は市内2カ所に「ガンダム」を題材にしたマンホールを設置した。バンダイナムコグループの「ガンダムマンホールプロジェクト」へ2021年11月に応募し、当選して今春に寄贈を受けた経緯があり、市商工観光課によると、ガンダムファンから設置場所などについて問い合わせが複数あり関心は高いという。

「ゾック」や九十九里浜、ネギがデザインされたマンホール＝山武市

　ガンダムマンホールプロジェクトはバンダイナムコグループが手がける地域振興事業。ガンダムのキャラクターと、地域の名物や風景などをデザインしたマンホールを、同プロジェクトに応募して当選した自治体に無償で提供される。県内では山武市で今年春に設置されたほか、香取市にも今後設置される予定。 　山武市の設置場所は「さんぶの森公園」と、道の駅「オライはすぬま」。同公園のマンホールは、ガンダムの機体や、同市特産のイチゴ、同公園シンボルの「グリーンタワー」をデザイン。同道の駅のマンホールは、敵の機体「ゾック」や道の駅から近い九十九里浜、市特産のネギが描かれている。 　20年に発表された民間調査会社による全国の市区町村の一部を対象にした「魅力度ランキング」で最下位になるなど、山武市は知名度の低さが課題。市商工観光課の担当者は「山武市を訪れたガンダムファンの方に市の魅力を感じてもらい、周囲に広めてほしい」と期待した。