「ファンは批判的」ドイツデビューを果たした佐野海舟、現地サポーターは起用に反発か「道義的、社会的責任を…」【海外の反応]
ブンデスリーガ・マインツ05に遅れて合流した日本代表のMF佐野海舟は、ドイツカップ1回戦の3部ウィースバーデン戦で公式戦デビューを果たした。しかし、現地のサポーターは佐野の起用に反発しているようだ。ドイツサイト『1&1』が現地時間19日に報じている。 7月3日にマインツへの移籍が発表された佐野だったが、一時帰国中だった14日に不同意性交の疑いで知人の男性2人とともに逮捕されていた。その後29日に、所属事務所である「UDN Sports」は、佐野が釈放されたことを発表している。チームに遅れた形で合流した佐野だったが、現地時間17日に行われたウィースバーデンとの試合では先発フル出場を果たしている。 記事では、「純粋にスポーツ面で言えば、佐野海舟はマインツでの初戦で重要な新加入選手であることが証明された」と前置きし、「しかし、佐野の問題は解決には程遠いという。ファンは否定的であり、数日前にウェブサイトに掲載された(サポーターの)声明の中で、自分たちのクラブが事件を透明に解明することに関心がないと非難した」と、現地サポーターはチームが十分な説明をせずに佐野を起用していることに批判的な意見をあげていると伝えていた。 またマインツのウルトラス(応援団)は、「マインツ05の責任者は沈黙というよく知られた行動パターンについて指示している。このような問題をテーブルの下で一掃することは多くのレベルで間違っており、私たち、特に性的暴力の影響を受けている人々はこの状況を容認できない」と主張し、クラブに対して「道義的および社会的責任」を果たすべきと主張しているという。 一方でマインツは公式サイトで、「佐野海舟に対する検察の捜査は終了した。選手に対する申し立てに関連して当局による法的決定は私たちにとって極めて重要だ」と述べた上で、「私たちは中傷や証明不可能な申し立てに断固として反対する。必要に応じて当社は取締役会に影響を与える虚偽の公的告発には法的処置も辞さない」と、クラブの佐野に関する立場を示していた。
フットボールチャンネル編集部