清原惟は画面のアーティストである、「アル中女の肖像」ウルリケ・オッティンガーが称賛
特集上映「清原惟監督特集 七つの合図、夢のなかで」から作品別のオルタナティブポスターが7点解禁。あわせて清原惟の「すべての夜を思いだす」を鑑賞したドイツの映画監督ウルリケ・オッティンガーからコメントが到着した。 【動画】特集上映「清原惟監督特集 七つの合図、夢のなかで」予告編(他18件) 東京藝術大学大学院の修了制作となった長編「わたしたちの家」がPFFアワード2017のグランプリを受賞した清原。ベルリン国際映画祭フォーラム部門には、続く長編「すべての夜を思いだす」とあわせて2作連続で出品された。テオ・アンゲロプロスやケリー・ライカート、濱口竜介らの作品をいち早く紹介してきたニューヨークの映画祭「New Directors/New Films」への連続選出も果たすなど、国内外から注目を集めている。 特集では劇場デビュー作「わたしたちの家」をはじめ、兵藤公美、大場みなみ、見上愛が主演した「すべての夜を思いだす」、武蔵野美術大学の卒業制作として手がけた「ひとつのバガテル」、そして4つの短編がラインナップに並んだ。このたび期間中に、映画研究者の斉藤綾子、彫刻家・評論家の小田原のどかをゲストに招いたトークイベントや、「すべての夜を思いだす」の音楽を手がけたバンド・ジョンのサンによるライブが行われることも明らかに。詳細は以下の通り。 「アル中女の肖像」で知られるオッティンガーは「清原惟は画面のアーティストである」と称賛。「すべての夜を思いだす」について「1つひとつのカットは中心軸に沿って最大限の配慮で構成され、その中で3人の女性が団地の緑地をあちこちさまよう。2人の年配の住人はギリシャ劇のコロスの役割を演じ、場面に言葉を添える。喪失、記憶、迷走についての具体的かつ象徴的な考察は限りなく優しい言葉となる。内容的にも美的にも巨匠の作品だ」と語っている。 特集上映「清原惟監督特集 七つの合図、夢のなかで」は1月17日から1月30日にかけて東京のBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下で開催。 ■ 清原惟監督特集 七つの合図、夢のなかで 東京都 Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下 2025年1月17日(金)~1月30日(木) □ 上映作品 長編 ・ひとつのバガテル ・わたしたちの家 ・すべての夜を思いだす 短編 ・波 ・網目をとおる すんでいる ・これが星の歩きかた ・三月の光 ※短編は4作品を1つのプログラムとして上映予定 □ イベント情報 2025年1月17日(金)「すべての夜を思いだす」19時の回上映終了後 ゲスト:斉藤綾子(映画研究者)、清原惟 2025年1月18日(土)「わたしたちの家」19時20分の回上映終了後 ゲスト:清原惟 聞き手:浅倉奏(Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下 番組編成) 2025年1月21日(火)「すべての夜を思いだす」19時の回上映終了後 ゲスト:小田原のどか(彫刻家・評論家)、清原惟 2025年1月29日(水)「すべての夜を思いだす」18時50分の回上映終了後 演奏:ジョンのサン