南極の自然環境紹介 花巻・新堀小 観測隊員が授業
花巻市立新堀小学校(小山文明校長、児童66人)の創立150周年記念事業の「南極クラス」は1日、同市石鳥谷町の同校で行われた。第64次南極地域観測隊越冬隊員の熊倉聡泰さん(54)を講師に招き、全校児童が南極の自然環境や隊員の活動について学ぶとともに地球の未来を考えた。 熊倉さんは、同隊を輸送する砕氷艦「しらせ」や昭和基地の概要などを説明。南極大陸の広さは日本の約37倍で98%が氷で覆われていることや、瞬間風速30~60メートルを観測するブリザードがあることなどを語った。 「お湯を空に向かってまくとどうなるか」というクイズでは、熱湯が一瞬で小さい氷の粒になり、煙のように風に飛ばされていく映像を紹介。隊員が着用する防寒着の着心地や強風の体験もあり、児童が代わる代わるダウンジャケットや靴などを身に着け、極寒の南極に思いをはせていた。