和牛初競り、平均58万7998円 昨年より価格上昇 JA全農福島
JA全農福島の和牛初競りは8日、本宮市の県家畜市場で始まった。初日の子牛1頭当たりの平均価格は58万7998円で、昨年の初日と比べて4万1353円高かった。 JA全農福島は昨年同期に比べ、入場頭数が減少したが、子牛を買う肥育農家が多かったことや、優秀な種牛を持った子牛が県内に多いことで県内外の購買者から注目されていることが価格を上げた要因とみている。初日は378頭中377頭の取引が成立し、平均価格は雌牛が49万1963円、去勢牛が66万1146円。最高価格は去勢牛の105万2700円だった。 JA全農福島によると、新型コロナウイルス禍前の年間の子牛1頭当たりの平均価格は70万~80万円台となっており、肥育農家が社会情勢の不安定化による飼料価格の高騰などで生産コスト増加を懸念し、取引価格を抑えているという。 JA全農福島の古山修家畜市場課長は「家庭で日常的に和牛を食べてもらうことが子牛の価格上昇につながる。関係機関と連携し、県内外で福島牛の品質の良さを発信し、消費拡大につなげていきたい」と話した。
福島民友新聞