ラグビー日本代表が指揮官不在の緊急事態でもトンガに圧勝!
振り返れば今年2月。候補選手の多くが集まったラグビーワールドカップトレーニングスコッドキャンプにジョセフHCが合流したのは始動から12日目。当時からリーチは「高いスタンダードを持ってやる。監督が来たから練習の質が上がるというのは、とても低いレベル。(スタンダードは)自分たちで作らないといけないです」と言っていた。その意味では、緊急時に力を示すのも自然な流れだった。 ワールドカップ日本大会は今年9月に開幕。4年に1度のビッグイベントを前に成功体験を重ねる日本代表だが、攻撃中にランナーが孤立した接点で相手のパワーを食らうなど、課題も残している。 リーチの言う「リーダー陣」の1人でもある流は、フラットな視線を保って「見つめ直そう」「見つめ直したい」と繰り返した。 「フィジー代表戦後も勝った時こそ自分たちを見つめ直そうと話し合っていました。きょうもビッグスコアでしたが、課題はたくさんある。ひとつひとつを見つめ直していきたいです」 勝って兜の緒を締める。一時帰国したジョセフHCは、アメリカ代表とのPNC第3戦(現地時間10日)のあるフィジーで再合流の見込みだ。 (文責・向風見也/ラグビーライター)