イカの駅つくモールで“復興イベント”「もっと笑顔になってほしい」中高生ダンスチームが企画
関西の中高生によるダンスチームが、被災地に元気を届けようと企画した祭りが、24日石川県能登町で開かれました。会場には多くの地元住民が訪れ、久しぶりの催しにたくさんの笑顔が広がりました 【写真を見る】イカの駅つくモールで“復興イベント”「もっと笑顔になってほしい」中高生ダンスチームが企画 能登町の「イカの駅つくモール」で24日開かれた「能登復興春祭り」 京都を拠点に関西を中心に活動する「ダンスチーム関西京都今村組」が開いたもので、屋台に並ぶ焼き鳥やポテトフライに子どもたちも大喜びの様子でした。会場には「おいしいー!」と話す男の子や、「楽しいです」と話す女の子のほか、「地震忘れるくらい盛り上がってて楽しい」と話す子供の姿が見られました。 襲来舞踊団・宇津木凛さん「もっと笑顔になってほしくて、自分も色んなこと学べたら良いなと思って来た」 ダンスチーム関西京都今村組・大山凛音さん「めちゃみんな楽しそうでよかったと思う」 元日の地震以来初めての祭りに、子どもたちの笑顔だけでなく保護者からも喜びの声が聞かれました。 家族連れの父親「子供の遊ぶ場所ない。こういう場所がありがたい」 家族連れの母親「これから先が不安だったので、こういうイベントがあればちょっとずつ復興になっていい」 この春高校を卒業したばかりで、能登に元気を届けようと祭りを企画した一人の谷口月音さん(18)さんは「珠洲で津波で家を流されて、その中でも1人で洗濯をしているおじいちゃんを見かけたが、その姿をみて涙が止まらなくて、その姿が一番印象に残っている」と話していました。 2月上旬に珠洲市や輪島市を訪れ目にした被災地の姿。谷口さんは自分たちの強みであるダンスと祭りで能登を元気づけようと決意しました。 谷口月音さん「たくさんの方が来ていただいたので、とにかくめちゃ嬉しくて、ただただがんばろうという感じ。踊りを通して感動してもらって、また明日から頑張ろうと思っていただけたらとても嬉しい」 能登町の住民「寒いのにようやってくれたね。元気出たよ。ありがたい」 子どもたちの「能登に笑顔を届けたい」という思いから開かれた能登復興祭り。その力強い姿に、住民も復興への兆しを感じ取っていました。この団体は今後、珠洲や輪島でも祭りを開きたいとしていました。
北陸放送