〈衆院選序盤情勢〉鹿児島県内1~3区は自民やや苦戦
共同通信社が15、16日に実施した衆院選序盤の情勢調査に、南日本新聞はこれまでの取材を加味し、鹿児島県内4選挙区の情勢を分析した。事実上、自民党対立憲民主党など前職同士の一騎打ちで展開する1~3区は、いずれも自民が押され気味の戦いとなっている。 〈衆院選序盤情勢〉鹿児島1~4区の調査結果詳報
各区とも、回答した人の中では2割ほどが態度を決めておらず、情勢は変わる可能性がある。 1区は無党派層が多く、派閥の裏金事件をはじめとして自民が最も逆風を受けやすいとみられる。4月の比例九州繰り上げ当選を弾みにする川内博史氏と、この3年間で後援会組織を整えてきた宮路拓馬氏が競り合う。無党派層の半数を川内氏が取り込んでいる。 保守分裂で争う2区は、国会で自民会派に所属した三反園訓氏が、自民2区支部長から公認候補になった保岡宏武氏をややリード。自民支持層は両者の支持に割れる。無党派層が多い鹿児島市谷山地区でどちらが支持を広げられるかが勝敗の鍵を握りそうだ。 3区は議席死守を掲げる野間健氏が先行し、農相に就いて間もない小里泰弘氏が巻き返しを図る展開となっている。野間氏は立民をはじめ野党支持層を手広く固め、自民にも食い込む。小里氏は今後、現役閣僚の強みを生かし、組織力をフル稼働するとみられる。
4区は森山裕氏が優位に戦いを進めている。
南日本新聞 | 鹿児島