「母がまだ生きていたら...」50代女性の幼少期の思い出が、突然よみがえった瞬間【人生の午後に詠む短歌 #ごごたん】
いま、巷で「短歌」ブームが起きているのをご存知でしょうか? ミモレでは、ミドルエイジ女性読者から「人生の午後に詠む短歌」を募集中。女性たちの短歌を紹介していきます。
仕事中、とある家の庭先でブルーベリーを見て蘇った思い出
葉が赤く なるんだね 知らなかったと 母に伝えて ブルーベリー 作者/harunatsuハルナツさん(50代) 解説: 3年前に亡くなった母は植物が好きでした。 子供の頃から植物の名前をたくさん教えてくれましたが、ほぼ興味なしで聞いてた私。でも今になって意外と覚えていたり、珍しいものやきれいなものを見ると、母に話しかけている自分に気づきます。 母がまだ生きていたら、ブルーベリーが紅葉するのは知らなかったと写真をつけて送るかなあ。 『人生の午後を詠む短歌 #ごごたん』 とは? 何気ない日常の気づきや、ちょっと笑える瞬間、切ない気持ち……などを5・7・5・7・7の5句31音の歌体で表現する。短歌とは、古くは万葉集の時代から使われてきた一種の自己表現です。 特に、さまざまな人生経験を重ねてきた女性たちの歌には多くの共感の声が寄せられ、また生き方を見つめるヒントがたくさん詰まっていると話題を呼んでいます。