スタイリッシュなサウンドで人気を集めるI Don't Like Mondays．。左からCHOJI、YU、SHUKI、KENJI（撮影・たえ見朱実）

＜情報最前線：エンタメ＞ 　今年10周年を迎えた4人組ロックバンド、I　Don’t　Like　Mondays.が、国内外で人気を高めている。 　最新EP（コンパクト版アルバム）「FOCUS」を発売し、初アジアツアーに挑むYU（35＝ボーカル）CHOJI（37＝ギター）KENJI（38＝ベース）SHUKI（36＝ドラム）がバンドの足跡を振り返り、今後の展望を見据えた。【玉利朱音】 　　　　◇　　　◇　　　◇ 　バンド名を和訳すると「月曜日は嫌い」。インパクト抜群のネーミングは、ファッション誌の編集に携わる知人の助言を受けて「印象に残るものを」と考案したという。 　YU　バンド名はもう身体の一部みたいなもの。海外の方もバンド名を見て『私も、俺も』って共感してくれたりして、話のきっかけにもなりますね。 　YUはもともとマネジャーだったが、前身バンドのボーカルが辞めたことから当時のメンバーに誘われ転身。12年に現バンドを結成した。14年のメジャーデビューから10年間、4人で走り続けてきた。 　CHOJI　メンバーみんな優しいですね。温厚。 　YU　4人で初めて集まったときからしっくり来るものがあって。大人になってから出会って組んだメンバーなので、いいあんばいの距離感でいられますね。 　80年代ポップスをルーツに、海外の雰囲気漂う洗練されたサウンドが魅力。初期の頃からメンバー全員で楽曲制作を行っている。 　YU　基本はみんなで話し合って作曲します。デビュー当時は特殊な作り方だと思ってたんですけど、グローバルで見るとそんなにめずらしいことではないんです。 　SHUKI　誰か1人が作るとなると、うまくまとまらなくて。でも、たまにやってみることもあるね。 　昨年、結成当初から目標としていた海外でのライブ活動を本格始動。バンドの転機を聞くと口をそろえて、アニメ「ONE　PIECE」の主題歌となった「PAINT」を挙げた。 　KENJI　主題歌に決まったときはみんなでハイタッチして！　海外のアニメフェスにも呼んでいただき、そこから海外での活動も増えていきました。 　CHOJI　みんな昔から「ONE　PIECE」好きだったんです。 　SHUKI　ずっと見ていた作品で、信じられない気持ちとうれしい気持ちでいっぱいでしたね。この曲に対してこう映像が出るんだって見ることができたのも面白かったです。 　年始に中国4都市でバンド初の海外ワンマンツアーを敢行。10月からは、デビュー10周年の集大成となるEP「FOCUS」を引っさげて国内外を回る初アジアツアーをスタートした。 　YU　「FOCUS」は、バンドとして表現したい世界観が今までのどのアルバムよりも色濃く出ています。10年間いろんな試行錯誤をへて、今年が僕たちの新しいスタート地点。今の会場の規模感だとやりたい表現をやりきれないところがあると思うので、どんどん大きい会場に立てるバンドになりたいです。 　KENJI　いろんなことを吸収した今だからこそ、原点回帰したけど進化できている状態だと思います。おじいちゃんになっても、その時作った曲が一番いい曲だと思えるよう、ひたすら突っ走りたいです。 　SHUKI　昨年末から「FOCUS」のコンセプトや曲作りを始めて、ついに完成しました。「10年後、20年後もやれる曲を」と気を配った曲作りができるようになったと思います。 　CHOJI　すごく自信のある作品で、ツアーも一段とパワーアップしたパフォーマンスができるセットリストになったと思います。ファンの皆さん、楽しみにしていてください！ 　■10月ドラマ「モンスター」オープニング曲に採用 　EP「FOCUS」収録の新曲「Shadow」が、10月期のカンテレ・フジテレビ系ドラマ「モンスター」（月曜午後10時）のオープニング曲に採用された。趣里演じる“モンスター”弁護士が真実を突き止めていく物語で、プライムタイムドラマとのタイアップはバンド初。YUは「お話をいただけた時は純粋にテンションめちゃくちゃ上がりました。バンドとしてもやってみたかったことを詰めこむことができました」と明かした。 　◆I　Don’t　Like　Mondays.（アイ　ドント　ライク　マンデイズ）　略称はアイドラ、IDLMs.。14年にミニアルバム「Play」でメジャーデビュー。22年から歴代2位となる1年8カ月間、アニメ「ONE　PIECE」の主題歌を担当。今年2月発売のSnow　Man10枚目シングル表題曲の1つ「LOVE　TRIGGER」を楽曲提供した。櫻井翔や河北麻友子など、同バンドのファンを公言する芸能人も多数。