マイクロソフトAI責任者の最優先事項はCopilot…「AIは生涯を通じた相棒になる」(海外)
マイクロソフトのAI部門の責任者、ムスタファ・スレイマンが同社の主な目標について明らかにした。 ディープマインドの創業者であるスレイマンは、Bing、Edge、Copilotなどマイクロソフトにとって重要なチームを監督している。 セス・ローゼンバーグとのポッドキャストでのトークで、Copilotのクオリティーを「レベルアップ」させたいとスレイマンは述べた。 マイクロソフト(Microsoft)のAI部門責任者に就任したムスタファ・スレイマン(Mustafa Suleyman)は、同社が過小評価されることのないように神経を尖らせているという。 セス・ローゼンバーグ(Seth Rosenberg)の最近のポッドキャストで、スレイマンはマイクロソフトでの新たな職務について説明した。Bing(ビング)、Edge(エッジ)、AIの主力製品Copilot(コパイロット)などの、重要なチームを監督しているという。 3月に入社して以来、マイクロソフトのスケールとリーチには感動しているとスレイマンは付け加えた。 「製品のクオリティー、スケール、リーチは、何というか、皆が思っているよりもはるかにすごい。グーグル(Google)で育った、ザ・シリコンバレー人みたいな僕からしたら」とスレイマンは述べた。 シリコンバレーでの評判については「考え直してもらう」必要があるとした。世界で最も価値ある企業でありながら、マイクロソフトは過去10年、古くからのライバルであるグーグルの影のような存在だった。 スレイマンは、グーグルに買収される前のディープマインド(DeepMind)を共同創業した人物だ。買収後、AI製品管理とAIポリシーのバイスプレジデントとして2年間、グーグルで過ごした。 2022年にグーグルを退社した後、インフレクションAI(Inflection AI)を共同創業した。インフレクションはその後マイクロソフトに買収され、現在はマイクロソフトのAIへの取り組みを率いている。 スレイマンによると、マイクロソフトでの目標は「Copilotのクオリティーをレベルアップする」ことだという。 「我々は大急ぎで世界最高のモデルを作っている。OpenAIとの提携もうまくいっていて、OpenAIのすべてのモデルとインフラの上を行くものを微調整しながら作っている」と述べ、マイクロソフトが見据えるAIアシスタントの次のフェーズのポイントは、記憶とパーソナライズだと付け加えた。 「AIはユーザーについてのすべて、生い立ちのすべて、個人情報のすべて、発言のすべてを覚えていて、ユーザーをサポートし、生涯を通じた相棒になるはずだ。そこに、我々はフォーカスするつもりだ」とスレイマンは述べた。
Beatrice Nolan