地震備え一斉訓練 各地でシェイクアウトいしかわ
●児童の心的ストレス配慮 大規模地震を想定した県の県民一斉防災訓練「シェイクアウトいしかわ」は9日、県内各地で行われた。能登半島地震の揺れの記憶が色濃く残る中、参加者は職場や学校で身の安全を守る行動を確認。元日に最大震度5強の揺れを観測した金沢市では、児童に心的ストレスを与えないよう配慮しながら訓練が行われた。 シェイクアウトは、生死を分けるとされる地震発生直後の1分間にわたって避難行動を取る訓練で、2013年度から実施されている。 ●合図のサイレン三馬小は使わず 金沢市三馬小では、1~6年533人が訓練に臨んだ。元日の地震を能登の祖父母の家で経験したり、能登から転校してきた児童もおり、今年は訓練内容に配慮。地震の合図となるサイレンの使用を取りやめた。 児童は全校放送で地震時は「しゃがむ」「隠れる」「じっとする」の三つの行動で頭と体を守るよう学んだ後、各教室で訓練を実施。児童は教諭の合図で、机の下に素早くしゃがみ込んだ。 村瀬叶希さん(5年)は「正月の地震は怖かった。次地震が来た時は落ち着いて行動したい」と話した。