ドジャース・大谷翔平のWSにかける思い…26日開幕の大舞台で悲願達成なるか
【球界ここだけの話】有言実行で大舞台にたどり着いた。ドジャースの大谷翔平投手（30）がメジャー7年目、移籍1年目でワールドシリーズに進出した。さかのぼること11カ月前。ドジャースの入団会見での言葉だ。 【表で見る】ＵＳＡトゥデーによるドジャースとヤンキースの対比 「まずは優勝することを目指しながら、欠かせなかったといわれる存在になりたい」 打線を引っ張る活躍でレギュラーシーズンでは地区優勝に貢献。ポストシーズンは、地区シリーズとリーグ優勝決定シリーズを勝ち抜き、25日（日本時間26日）に開幕するヤンキースとの頂上決戦に駒を進めた。ドジャースは過去12年で11度、地区優勝するなどポストシーズン進出は〝当たり前〟とされる常勝球団だ。資金を費やしスター選手を獲得して、チーム強化をはかってきた。ワールドシリーズでのチャンピオンこそが、成し遂げるべき最大の目標。大谷のドジャース入団会見時には、次のようにも語っている。 「（入団交渉の席で）心に残っている言葉として、オーナーの方も含めてこの10年間、ドジャースが経験してきたこの10年間を彼らは全く成功だと思っていないということはおっしゃっていたので、それだけ勝ちたいという意思がみんな強いんだなというのが心に残った」 最終決戦のワールドシリーズでは、1981年以来、43年ぶりにヤンキースと激突する。かつてドジャースはニューヨークのブルックリン地区を本拠地にしている「ブルックリン・ドジャース」だった。東西の名門であり、伝統を誇る2球団。フランチャイズもニューヨークとロサンゼルスの大都市だ。 「やっときたな、と。ここまで苦しい試合も多かったですし、全員で勝ち取ったそういう素晴らしい試合が多かった。最後のシリーズで自分たちの野球を貫き通せば、最高の1年になるんじゃないかなと思います」 野球界最大、最高の舞台。大きな期待とプレッシャーを背負う試合で大谷がどんなパフォーマンスを発揮するのか。「欠かせなかった」といわれる存在であることは、間違いない。（山田結軌）
