【闘病】毎晩のセルフチェックで『乳がん』発覚 「なんで30代の私が?」
乳がんの早期発見のためには、日ごろからのセルフチェックが非常に重要です。今回お話を聞いたいだもさんは、習慣であるセルフチェックの際に違和感があり、すぐに医療機関を受診して「乳がん」が発覚しました。そんないだもさんは、「まだ若い世代の方は『がんになった後の生活』を前もって考えるのは難しいと思うけど、がんになった場合のことを一度でいいから考えてみてほしい」という強いメッセージをお持ちでした。その思いの背景にある、いだもさんの乳がん発症から治療期間中のさまざまな経験についてお聞きしました。 【画像】乳がん治療で入院中のいだもさん ※本記事は、個人の感想・体験に基づいた内容となっています。2023年11月取材。 [この記事は、Medical DOC医療アドバイザーにより医療情報の信憑性について確認後に公開しております]
いつものルーティンでセルフケアをしていたら見つけた違和感
編集部: まず初めに、いだもさんの病気が判明した経緯について教えてください。 いだもさん: 私は海外で生活をしていたのですが、当時は一時的に日本へ帰国をしていました。普段からお風呂上りに乳がんのセルフチェックをしており、この時もボディクリームを塗りながらチェックをしていました。そこで胸に嫌な違和感があったので最寄りの乳腺外科を受診したところ、「乳がん」が判明しました。セルフチェックのほか、年に一回マンモグラフィとエコー検査で定期検診も受けていた中での発覚でした。 編集部: 乳腺外科ではどのような検査を行ったのでしょうか? また、診断がつくまでにどのくらいの時間を要しましたか? いだもさん: 最初にマンモグラフィとエコー検査、細胞診を行ったところ結果がグレーだったため、針生検とMRIを行いました。確定診断が出るまでは、1カ月程度要したと思います。 編集部: 自覚症状などはあったのでしょうか? いだもさん: 体調不良、痛みなどはまったくありませんでした。 編集部: どのように治療を進めていくと医師から説明がありましたか? いだもさん: 初見は「ステージ0」とのことでしたので、まず手術を行ったところ、リンパ節への転移が発覚しました。やれることはすべてやろうということで、化学療法・放射線治療・ホルモン療法を行うと説明がありました。 編集部: 病気が判明したときの心境について教えてください。 いだもさん: 頭が真っ白になり、不安な気分になりました。乳がんは女性の9人に1人が生涯において罹患するとは知っていましたが、「なぜ30代の私が?」と大変驚いたのを覚えています。