2025年度の全線再開へ くま川鉄道管理機構の設立総会
熊本朝日放送
2020年の熊本豪雨で、保有する全5車両が浸水し、甚大な被害を受けた熊本県のくま川鉄道。現在は、全線約25キロのうち、7割ほどの区間で運行していますが、肥後西村駅と人吉温泉駅との間5.9キロの区間は、球磨川第四橋梁が流されたため不通が続いています。 井上聖貴アナウンサー 「流失した球磨川第四橋梁は、現在、復旧工事が進められていて、4つ橋脚と一部の橋台が完成している状況です」 2025年度中の全線再開を目指すくま川鉄道。熊本県や沿線10市町村でつくる再生協議会は、鉄道の運行と施設の管理を切り離す上下分離方式を導入し、初めて施設の管理などを担う法人「くま川鉄道管理機構」の総会を開きました。 総会では、機構の代表理事に湯前町の長谷和人町長が選ばれ、事業計画などが承認されました。 長谷代表理事 「上下一体となって、くま川鉄道が未来永劫にわたり、利用者である通学生、一般、観光で訪れる利用者のみなさまを目的地まで安全に運送することができるように、その軌道の安全を図るとに努めていきたい」 管理機構は、7月中に正式に設立され、11月の理事会に向け上下分離方式導入による資産の区分や各自治体の運営費の負担割合について、協議を重ねる方針です。