橋幸夫が復帰コンサート開催 「本当にうれしい」
演歌歌手、橋幸夫(80)が26日、大宮ソニックシティで1年ぶりに復帰した。 昨年5月1日の引退コンサート後、初のステージ。今年4月15日に引退を撤回する謝罪会見を開き、当初のフィルムコンサートの前に急きょ復帰ステージを実施した。 【写真】橋幸夫、1年で引退撤回 ファンの後押しで背中押され「浅はかな決断だった」 所属する夢グループ、石田重廣社長(65)から呼び込まれ、「はいはい、出てきました!」とタキシード姿で登場。ファン400人の力のこもった拍手に「今日、デビューしたばかりです! やり直します。ご期待ください」とあいさつ。 石田社長から引退撤回の説明を求められ、「やめたら苦情を言ってきた方がいて、この中にもいます。『勝手に消えたんですね』って。ご心配を掛けました」とユーモラスに謝罪。「また橋幸夫を応援してくれますか?」の問い掛けに熱い拍手が起こり「本当にうれしい」と胸を熱くした。 ステージは1960年のデビュー曲「潮来笠」で幕開け。力強く、伸びやかな声を響かせ、「どうでしたでしょうか?」にファンも「大丈夫」と太鼓判を押した。 最後は会場と一体となって女優、吉永小百合(79)とのデュエット曲「いつでも夢を」を合唱。「声が枯れて出なくなるまで歌い続けます」と生涯現役を公言した。 コンサート後の取材では開口一番、「ホッとした。(復帰の)チャンスをいただき感謝しています」と安堵した。謝罪会見後、芸能界の友人から連絡が入ったといい、「(会見を)やって良かった」としみじみ。 この日は5曲を歌い上げ、自身の名前と歌を継承し、昨年9月にデビューした男性3人組、yH2の小牧勇太(43)も「引退コンサートのときより声がすごかった。ずっと見ていたい」と感動しきり。 「のども回復してきて、気持ちよく歌うことができました」と充実の表情。来年、迎えるデビュー65年へ突き進む。