やはりヴィニシウスはセレソンで輝けない…… 《36戦5ゴール》と大苦戦の理由はどこにある
前線に良いボールが届いていないとの見方も
レアル・マドリードでは絶対的な存在になったものの、ブラジル代表では沈黙状態となっているのがFWヴィニシウス・ジュニオールだ。 ネイマールが怪我で長期離脱している中、ヴィニシウスはセレソンを引っ張っていくべき選手だ。しかしセレソンでは36試合に出場して5ゴールと結果が出ていない。バロンドール候補にまで挙げられる男が代表5ゴールは納得のいく数字ではないだろう。 15日には2026ワールドカップ・南米予選でベネズエラ代表と対戦したが、ヴィニシウスは62分にPKを失敗。試合は1-1のドローとなり、ブラジル代表はまだ本調子になっていない。 『ESPN』はなぜヴィニシウスがブラジル代表で苦戦しているのか分析しているが、そこには現在のレアルと似たような問題がある。それは中盤の創造性だ。 レアルではMFトニ・クロースが現役を退いたため、攻撃の組み立てに苦労しているところがある。今のブラジル代表もゲームメイカーが不足しており、前線に良いボールを届けられていないと同メディアは見ている。ベネズエラ戦ではニューカッスルMFブルーノ・ギマランイス、フラメンゴMFジェルソンがボランチに入っているが、ゲームメイク力はやや物足りないか。 また、絶対的なセンターフォワードもいない。前線でボールを収めてくれる選手がいないため、これもヴィニシウス苦戦の理由の1つに挙げられている。クラブより連携を構築しづらい代表チームでは、強引に前線でボールを収めてくれるタイプのFWは貴重だ。ベネズエラ戦ではボタフォゴで成長中の23歳FWイゴール・ジェズスを起用しているが、決して選手層の厚いエリアではない。 2026年大会からは出場枠が増加しているため、南米予選3位まで順位を上げているブラジルもワールドカップ出場は大丈夫かもしれない。しかしエースになるべきヴィニシウスが沈黙している現状を見ても、ワールドカップ制覇を狙える状況にないのは明らかだろう。
構成/ザ・ワールド編集部
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