【ふくしま創生臨時支局・只見町】ユネスコエコパーク登録10年 環境保全の歩みを紹介 ブナと川のミュージアム
福島県只見町のただみ・ブナと川のミュージアムで11月4日まで、只見ユネスコエコパーク登録から6月で10年となったことを記念した企画展が開かれている。エコパークの特長、10年にわたる活動の成果、課題をパネル35枚にまとめており、未来への継承を見据えた内容になっている。 エコパークは人と自然が共生するモデル地域で、環境や生物多様性の保護保全、資源利用と地域の発展、学術調査研究や教育などの推進を目標にしている。立ち入りが原則禁止の核心地域、核心地域を囲む緩衝地域、持続可能な社会経済発展を目指す移行地域から成る。 企画展ではこれらの概要を説明している。野生動植物保護条例制定、学術調査研究への助成金制度継続、子どもたちへの学習推進などを示し、自然の恵みを生かした加工食品や工芸品なども展示している。課題として生活道路や河川の整備、大規模開発と自然保護などのバランスをいかにして保つかを挙げている。エコパークの目的を達成するため何が必要か観覧者が考えたことを付箋に記して貼り付けるコーナーを設けており、エコパークの未来を考える場にしている。
観覧は午前9時から午後5時まで。火曜は休み。入館料は高校生以上310円、小中学生210円、未就学児無料。問い合わせは同ミュージアムへ。