ソフトバンクが日本シリーズ3連敗、小久保裕紀監督「もう負けられなくなっただけ」…大関友久が3回もたず
プロ野球の「SMBC日本シリーズ2024」第5戦は31日、みずほペイペイドーム福岡で行われ、DeNAがソフトバンクに7―0で勝って3連勝とし、通算3勝2敗で26年ぶりの日本一に王手をかけた。第6戦は2日午後6時半から横浜スタジアムで行われる。 【写真】6回2死1塁、空振り三振に倒れる山川
DeNA7―0ソフトバンク
DeNAが2試合連続の零封勝ち。三回に筒香の中前打で先制し、四回に牧の3ランで加点。九回に梶原の2点二塁打などでだめを押した。打線は先発全員安打で、ジャクソンは7回無失点。ソフトバンクは3~5番が無安打に終わるなど反撃もできなかった。
「三つ負けられるのが日本シリーズで、もう負けられなくなっただけ」。ソフトバンクの小久保監督は淡々と語ったが、本拠地・福岡で、ほぼ見せ場を作れずに3連敗で終わった。
3試合続けて先発投手が先制を許し、苦しい展開となった。この日は9月に左背部を痛めて離脱した大関が復帰登板。4四死球などとリズムが悪く、1点を失った三回途中で降板した。続くピンチは松本晴がしのいだが、四回に前田純が3ランを浴びて突き放された。
今季は有原とモイネロが両輪として先発陣を支えた。2人が第2戦までに起用されたことで、第3戦からは若い中継ぎ陣の奮起が求められた。結果は粘りきれない試合が続いた。シーズン中に「勝ちパターン」を担った松本裕と藤井を故障で欠く影響を拭えなかった。
打線も第3戦の二回から26イニング連続で無得点。1958年に巨人が西鉄(現西武)に3連勝4連敗を喫して以来の不名誉な記録だ。援護がなく、投手陣への重圧は増している。それでも、前田純が「死ぬ気で勝って優勝したい」と語るように闘志は失っていない。第6戦からは有原、モイネロの先発が見込まれる。快投で打線の復調を呼び込みたい。(平島さおり)
ソフトバンク・小久保監督「1年やってきて、ホームゲームであれだけお客さんが入ってくれた中で、最後の3連戦で勝ちを見せることができなかったのが残念」