なぜ呼ばれない? 日本代表に招集したかった選手(2)どうしてこんなに不遇…。欧州で輝く点取り屋はまた選外
FIFAワールドカップ26・アジア最終予選に臨むサッカー日本代表メンバーが先月発表された。久保建英、三笘薫らが順当に名を連ねた一方で、クラブで活躍しながらも呼ばれなかった選手もいる。今回は、確かな実力を持ちながらも日本代表に呼ばれなかった選手を紹介する。※成績は8日時点の『transfermarkt』を参照。
FW:古橋亨梧(ふるはし・きょうご) 生年月日:1995年1月20日 所属クラブ:セルティック(スコットランド) 24/25リーグ戦成績:4試合1得点1アシスト 森保ジャパンにおいて、古橋亨梧ほど不遇を囲っている選手はいないかもしれない。 所属クラブのセルティックでは、2022/23シーズンに国内3冠(トレブル)達成を経験し、日本人初となるスコティッシュ・プレミアシップ得点王(27得点)も獲得。古橋はこれまで、欧州で文句のつけようがないほどの活躍を続けてきた。 それでも、森保一監督にとって1トップのファーストチョイスはあくまで上田綺世だ。今年6月のワールドカップ・アジア2次予選からは上田に加えて小川航基を継続的に招集しており、指揮官がフィジカルに優位性があり、懐の深いプレーを得意とするタイプのCFを好んでいることは明らかだ。 今年8月にイギリスメディア『アスレティック』がマンチェスター・シティ移籍の可能性を報じたほど、欧州における古橋の存在感は大きい。SNSやネット上でも“古橋待望論”を唱える声は多く、ファンの期待度は高まり続けている。 今月10日に控えているアジア最終予選第2戦で、日本代表はバーレーン代表と対戦する。初戦でオーストラリア代表を1-0で破る大番狂わせを起こした中東の難敵だ。日本代表は、今年1~2月のアジアカップ・カタール大会のラウンド16でバーレーン代表と激突して3-1で勝利しているものの、大会後に同代表の新指揮官となったドラガン・タライッチ監督はより攻撃的なスタイルを志向している。それはつまり、アジアカップの時よりも最終ラインの背後が空く可能性があるということ。森保ジャパンには古橋の鋭い裏抜けを生かすようなパスを出せる人材が豊富に揃っているだけに、招集リストに加えてほしかったところだが…。
フットボールチャンネル