多彩な新戦力獲得へ独創的な演出 大阪の福祉就職フェア
週刊誌の車内吊り広告風の衝撃ポスター
「八尾に超個性的『やばい』老人施設発見」「新人に聞けばいい/この施設が良いのか?悪いのか?」。衝撃的なコピー連発のポスターに目を奪われるのは、社会福祉法人竜華福祉会(大阪府八尾市)のブースだ。同法人は特別養護老人ホーム「ホーム太子堂」の運営など、高齢者向けの福祉サービスを提供している。 オーソドックスな展示が中心の会場内で異彩を放つ。担当者は「求職者の皆さんに関心を持ってもらえるよう、インパクトの強いポスターで目立つ工夫を凝らした」と制作理由を語る。職員の顔写真を丸く切り抜いてポスターに掲載するなど、遊び心満載だ。「求職者との面談では、ポスターだけではなく、いろいろ新しいことにチャレンジできる職場とアピールしている」と真意を明かす。 会場を一巡した女子専門学校生(20歳)は「高齢者施設で介護実習をした際、おばあちゃんたちが喜んでくれた。私も楽しかったので、介護の仕事が向いているのかなと思う」と、介護職を希望。「3社ほど、会社説明会の予定が決まったのでがんばります」と手ごたえを感じていた。 福祉法人の経営高度化が進むとともに、有力企業が福祉ビジネスに進出するケースも増えるだろう。福祉分野に多様な人材の集結が期待される時代を迎えつつあるようだ。福祉関連の仕事に関する詳しい情報は府社会福祉協議会の公式サイトで。 (文責・岡村雅之/関西ライター名鑑)