世界野球プレミア12 侍ジャパン連勝をかけた韓国戦 世界一へ「課題と収穫」松坂解説
世界野球プレミア12、侍ジャパンが15日に宿敵の韓国と対戦しました。現地の台湾から松坂大輔さんに解説していただきます。 【画像】「球場の雰囲気は独特」松坂大輔さんが盛り上がる台北ドームから解説
■シーソーゲームの場面も…開幕2連勝
舞台を台湾に移した第2戦。 先発 中日 高橋宏斗投手(22) 「初めての球場ですけど、マウンドで全力でぶっとばしていきます」 先発、高橋投手は2回、ツーアウト3塁1塁のピンチを背負うと、タイムリーを打たれ韓国に先制を許します。 日本はその裏3塁2塁のチャンスを作り、オリックスの紅林弘太郎選手(22)。すぐさま逆転に成功します。援護をもらった高橋投手は、クリーンアップ相手に3者連続三振を奪います。 しかし4回、7番パク・ドンウォン選手(34)にソロホームランを許し、同点とされます。 5回からは2番手、西武の隅田知一郎投手(25)がマウンドへ。ランナーを3塁に背負うとストレートを左中間に運ばれ、またも韓国にリードを奪われます。 1点を追う日本はその裏、満塁とし、打席にはDeNAの牧秀悟選手(26)。3塁ランナー同点のホームイン。そして2塁ランナーが帰ってきて逆転!牧選手の2戦連続となるタイムリーで再び日本が逆転します。 さらに7回、ランナー1塁で4番、阪神の森下翔太選手(24)。日本の今大会第1号でリードを3点に広げます。 その後、8回は楽天のセットアッパー、藤平尚真投手(26)が2試合連続で三者連続三振。9回は巨人のクローザー大勢投手(25)。宿敵・韓国を下した日本、開幕2連勝です。
■球場は「独特の雰囲気」 松坂さんの注目選手は?
大越健介キャスター 「試合が行われた台北には松坂大輔さんと柳下アナウンサーがいます。松坂さん、中盤まではシーソーゲームだったのですが、さすがに最後は突き放して侍ジャパン、勝ち切りましたね」 松坂さん 「日韓戦は改めて特別な試合だと思いましたし、その中で勝てたきょうの勝利は非常に大きいと思いますね」 柳下圭佑アナウンサー 「球場の雰囲気も独特でしたよね」 松坂さん 「そうですね。きょうの雰囲気で勝てたということは、明日以降の試合にも生かされるんじゃないですかね」 柳下アナ 「そして、台湾に移動してきて大事な最初の日韓戦。先発のマウンドを託された高橋宏斗投手のピッチングはいかがでしたか?」 松坂さん 「序盤はストレート、スプリットとちょっと高めに浮く場面が多かったんですが、韓国打線も高橋投手に対してしっかり対応してきているなと。対応も考えているというのが目に見えて分かりましたね。低めは捨てて高めにゾーンを上げて、変化球が浮いたところをしっかり狙い打ってくるというんですかね。3回以降は、高橋投手はストレート、スプリットと、しっかり低めに決まりだしていいピッチングになりましたし。だからこそ、4回のホームランはもったいなかったなと思いました」 柳下アナ 「大越さんは気になったポイントはいかがですか?」 大越キャスター 「攻撃のキーマンとなったのは誰だったんでしょうか?」 松坂さん 「タイムリーを打った紅林選手、牧選手も素晴らしかったのですが、僕が注目したいのは2回裏、先頭バッターでヒットを打った森下選手です。きょうの試合も活躍したのですがやはり、こういう雰囲気の中で先制されて流れが悪い中で先頭でヒットで出た。また、4番の森下選手がヒットで出た意味は非常に大きかったなと思いますね」 柳下アナ 「そして、紅林選手の逆転タイムリーにもつながりましたね」 松坂さん 「7回裏には試合を決めるホームランも打ちましたし、チャンスメイク、ポイントゲッター、両方の活躍をきょうはしてくれましたね」