【山形】飯豊町の専門職大学 来年度募集せず
YTS山形テレビ
飯豊町に去年開学した専門職大学が、来年度の入学者を募集をしないことを決めました。 大幅な定員割れが続いていることがその理由です。 飯豊町にある「電動モビリティシステム専門職大学」は、国内で初めて電気自動車や自動運転などの分野を実践的に学ぶことができる4年制の大学として去年の春に開学しました。 しかし、今年度の入学者の数は定員の40人に対して2人。 それを合わせても現在の学生の数は4人と大幅な定員割れが続いています。 こうした事態を受け大学はおととい、ホームページで来年度の入学者を募集しないことを発表しました。 【後藤幸平飯豊町長】「不意打ちというか、学生にも動揺が走るので困った。対応だなと」 町では大学をリチウムイオンバッテリーなどの産業を集積する「飯豊電池バレー構想」の中心的存在として誘致を推進してきました。 学校を運営する仙台市の赤門学院に対し、校舎などの整備費3億5000万円を補助したほか土地を無償貸与しています。 【後藤幸平飯豊町長】「たった2年で学生募集の努力もせずにやめるというのは裏切りだよね。地方のチャレンジをここで終わらせてはいけない。」 町では大学を存続させるため、他の事業者への学校の引き継ぎを目指し調整を続けていく方針です。 大学では、在学中の4人については、全員が卒業する2028年まで現在の教育環境を維持するとしています。