〈2024年5月度CM好感度ランキング〉「ありかも、BYD ! 」EVの楽しさ伝える
CM総合研究所(関根心太郎代表、東京都千代田区)は、2024年5月度のCM好感度ランキングを公表した。総合ランキングではウーバーイーツが首位、キリンビールのビール「晴れ風」が2位だった。自動車業類は11カ月連続でトップテンを逃した。 東京キー5局でオンエアされた全CMを採録・分析するとともに、特約視聴者モニター3千人にCMの印象・商品購買の意向などを聞いた。今回の対象期間の2024年4月20日~5月19日に放映された全CMは2402銘柄(前月比183銘柄減)で、このうち自動車業類は55銘柄(同6銘柄減)だった。 自動車業類では三菱「デリカミニ」が4カ月ぶりに首位を獲得した。2位はスズキ「スペーシア」、3位はスバル「レイバック」。BYDオートジャパンは、前月の31位から8位に浮上した。 CM総研はこれらの中からBYDに注目。中国発の電気自動車(EV)ブランドで2023年10月、コンパクトクラスの「ドルフィン」から日本でテレビCMをスタートした。24年3月からはSUV「アット3」を放映、そして4月からは俳優の長澤まさみを起用した初のタレントCMを展開した。 5月度は長澤が出演する2篇で同社最多の245回をオンエア。CMは「EVなんて自分にはまだ関係ないと思っていた長澤さん、でも…」というナレーションに続き、ディーラーを訪れた長澤が展示車に対面して「やりますな。BYD」とほほ笑んだり、友人とドライブしながら「ありかも、BYD!」と語る内容だ。安全・安心をテーマとしたCMと合わせ、成人男性からCM好感度を獲得。CM好感要因では「出演者」を筆頭に「宣伝文句」でポイントを伸ばした。視聴者からは「EVになじみのない者へEVの楽しさを伝えようとしていて好感がもてる」といったコメントが寄せられた。