炭素モニタリング用の高精度「標準材料」を開発・中国
【東方新報】中国の国家市場監督管理総局によると、大気中の炭素モニタリングの高精度の要件を満たす初の国家レベルの「標準物質」である合成空気中の二酸化炭素(CO2)とメタン(CH4)を批准した。この「標準物質」の開発は、環境モニタリングにおいて重要なブレークスルーを果たすものだという。 「標準物質」とは、「均質かつ安定で使用目的に適した物質」と定義され、様々な物質の成分の分析装置を初期設定する時に「成分濃度とシグナルの大きさ」との相関関係を定めるために使われるものである。 新たに開発された「標準物質」のCO2とCH4の測定精度は、CO2が0.05パーセント(30平方メートルの部屋で大人が1回呼吸することによって生じるCO2濃度の変化に相当)とCH4が0.1パーセントと非常に高い精度に達している。 地球の大気のCO2濃度とCH4濃度の年間変化率は、それぞれ0.6パーセント、CH4が0.4パーセントで、このような小さな変化を正確にとらえるためには、モニタリング結果が時間や場所を超えて正確であり続け、比較可能であることを保証する高精度の「標準物質」が必要だった。 人間活動によって発生する2つの主要な温室効果ガスである二酸化炭素とメタンをモニタリングすることは、温室効果ガス濃度の傾向を分析し、その温室効果を評価し、排出削減対策のベンチマークを設定するための基本だと言われている。(c)東方新報/AFPBB News ※「東方新報」は、1995年に日本で創刊された中国語の新聞です。