京都・豊川雄太

　来季J2昇格の大宮は29日、京都からFW豊川雄太（30）が完全移籍で加入すると発表した。関係者によると磐田からもオファーが届いていたが、J2岡山や京都で師事した大宮・長澤徹監督（56）との共闘を選んだ。 　今季は負傷離脱の影響もあってリーグ25試合4得点にとどまったものの、昨季は27試合10得点。憧れの元アルゼンチン代表FWカルロス・テベスをほうふつとさせる力強い推進力や抜群のシュートセンスを持っている。18年には当時所属したオイペン（ベルギー）で、最終節ムスクロン戦でハットトリックを挙げて1部残留の立役者に。22年のJ2熊本との昇格プレーオフでは先制点を叩き込んでチームを救うなど、ここ一番での勝負強さが光る。 　大手飲料メーカーのレッドブルが買収した大宮は、横浜FCからDFガブリエルを獲得。J1クラブから正式オファーが届いていたFW杉本健勇も完全移籍で買い取ることに成功していた。 　豊川はクラブを通じ「大宮アルディージャのみなさん、はじめまして、豊川雄太です！昇格しましょう！そのために自分の持ってるエネルギーを全て出し切ります！」とコメントした。 　◇豊川　雄太（とよかわ・ゆうた）　1994年（平6）9月9日生まれ、熊本県熊本市東区出身の30歳。大津（熊本）から13年に鹿島入団。16年から2年間、J2岡山へ期限付き移籍し、オイペンやC大阪を経て22年に京都へ完全移籍。1メートル71、64キロ。右利き。J1通算142試合24得点、J2通算73試合18得点、J3通算5試合1得点。