フォルクスワーゲン史上最強ミニバンが登場! VW新型「ID.バズ GTX」は通常のID.バズとはどう違う?
通常モデルにはない2モーター式4WDを採用
2024年3月21日に世界初公開された電気自動車(EV)ミニバン「ID.BUZZ(ID.バズ)」の高性能モデルが「ID.バズGTX」です。 【画像】VW史上最強ミニバン! 新型「ID.バズGTX」を写真で見る(28枚) いま世界中で話題となっているミニバンですが、どんなクルマなのでしょうか。また通常のID.バズとはどう違うのでしょうか。
通常モデルのID.バズは、2017年1月に開催された北米国際自動車ショー(NAIAS=デトロイトショー)でコンセプトモデルが世界初公開されたフルEVで、VWグループのEV向けモジュラープラットフォーム「MEB」を採用しています。 1950年に初代モデルが発売され、日本では「ワーゲンバス」、米国では「マイクロバス」、欧州では「ブリー」の愛称で親しまれる往年の名車、「タイプII」をデザインモチーフとして採用したコンセプトモデルのデザインを、製品バージョンに忠実に再現したことも魅力となっています。 ラインナップは5人乗りの「ID.バズ」のほか、3人乗り商用車の「ID.バズ カーゴ」、さらに2023年にはロングホイールベースの「ID.バズ・ロング」が追加されています。 ラインナップは5人乗りの「ID.バズ」標準ホイールベース(2989mm)バージョンと6/7人乗りのロングホイールバージョン(LWB)があり、標準ホイールベースは全長4712mm×全幅1985mm×全高1937mm、LWBはホイールベースを250mm延長(3239mm)で全長4962mmというボディサイズになります。 通常モデルのID.バズは、リアにモーターを搭載しリアを駆動しますが、今回世界初公開された高性能モデル、ID.バズGTXはすべてのラインナップで2モーター式の4輪駆動(AWD)となります。 新型ID.バズGTXには2つのバッテリーサイズと2つのボディサイズを用意、5/6/7人乗りを選択できます。 フロントは80kW(109馬力)、リアは210kW(286馬力)を発生するモーターを搭載。トータルでは250kW(350馬力)と、VW商用車史上もっとも強力なミニバンとなっています。 これにより、0-100km/h加速は6.5秒(予測)というパフォーマンスを発揮、最高速は160km/hに制限されます。 通常のID.バズは、リアアクスルに最高出力204馬力・最大トルク310Nmのモーターを搭載・最高速度は145km/h、0-100km/h加速は10.2秒というパフォーマンスになるため、新型ID.バズGTXの高性能ぶりがわかります。 2024年内に日本に登場する予定のID.バズは、標準ボイールベースのこの仕様になります。 ID.バズ・ロングには286馬力仕様も用意。こちらの0-100km/h加速は7.9秒、最高速度は160km/h(欧州仕様は145km/h)となります。ID.バズ・ロングは欧州だけでなく、2024年から米国やカナダなど北米市場でも販売されます。
※ ※ ※ 新型IDバズGTXに搭載されるリチウムイオンバッテリーは79kWhまたは86kWhで、86kWhのバッテリーは200kWの急速充電にも対応。10%から80%まで約26分で充電が可能です。 新型ID.バズGTXの車両価格は発表されていませんが、おそらく7万5000ユーロ(日本円で1230万円)程度になると予想されます。
VAGUE編集部