万葉集学び30年超 活動継続改めて誓う 福島市「みちのく万葉の会」 2代目会長・永倉彰郎さんしのび会合
福島県福島市の「みちのく万葉の会」は30年以上にわたって万葉集に収められた全4500首を学ぶ活動を続けている。これまでに月1度の会合で約3800首を取り上げ、残る約700首の情景を会員みんなで読み解くつもりだ。11日は、2代目会長として長年尽力し2月に死去した永倉彰郎さんをしのぶ会合を、市内の大番御山本店で開いた。 みちのく万葉の会は1988(昭和63)年10月に設立された。中学校長を務めた故・舘光雄さんを初代会長に、7、8人程度で活動を始めた。毎月の定例会合で万葉の歌を味わい、年に2回、計50回の旅で万葉の故地を訪ねたり会員の親睦を深めたりした。最も多い時で約20人が所属。現在は会員10人が、3代目会長を務める市内の矢吹武さん(81)の自宅に毎月集まっている。 11日は、永倉さんの在りし日の姿を振り返りながら活動の継続を改めて誓い合った。矢吹さんは「残る700首の勉強が終わってもまた最初の歌に戻り、未来永劫(えいごう)活動していきたい」と話している。
(県北版)