ピンク・フロイドらのレコードジャケットを手がけたデザイン集団、ヒプノシスを紐解く
ピンク・フロイド、レッド・ツェッペリンなど、名だたるアーティストのレコードジャケットを手がけたデザイン集団・ヒプノシスのドキュメンタリー映画「ヒプノシス レコードジャケットの美学」が公開決定。あわせてメインビジュアルと予告編が解禁された。 【動画】ノエル・ギャラガーも出演、デザイン集団“ヒプノシス”に迫るドキュメンタリーの予告はこちら ヒプノシスは、ストーム・トーガソンとオーブリー・パウエルが共同で創立したイギリスのデザインアート集団。1970年代を中心にピンク・フロイド、レッド・ツェッペリン、ジェネシス、ポール・マッカートニーなど数々のアーティストのアルバムデザインを創作し、それまで宣伝用のパッケージにすぎなかったレコードジャケットを芸術の域に高めた。1983年にチームは解散したものの、彼らの独創的なデザインは今なお語り継がれている。 映画では、創業者の2人のほかカメラマンやグラフィックのスタッフへのインタビューや、アーティスト本人によるジャケット制作秘話、当時の貴重な資料を通して、ヒプノシスの功績やロックの黄金期の舞台裏に迫る。「コントロール」のアントン・コービンが、自身初となる長編ドキュメンタリーの監督を担った。 YouTubeで公開された映像には、ノエル・ギャラガー(Oasis)の「ヒプノシスは世界一重要なアート作品を生み出した。時を経て生き続けているんだ」というコメントや、ジミー・ペイジがトーガソンの印象を語る場面、ニック・メイスンの「ピンク・フロイド(用)のボツ案が3週間後には誰かのジャケットだ」という証言などが収められた。ビジュアルには、ピンク・フロイドの「狂気」のジャケットデザインが使用されている。 また本作の公開を記念し、完売となっていた書籍「ヒプノシス全作品集」がコンパクト版にリニューアルされ新たに出版されることもわかった。全324ページ、税込4950円で、2025年1月中旬の発売を予定している。 「ヒプノシス レコードジャケットの美学」は2025年2月7日より東京・YEBISU GARDEN CINEMA、シネマート新宿、シネ・リーブル池袋ほか全国で順次公開。