【西海岸リビング&インテリア!】知る人ぞ知る街にイングリッシュコテージの家
カリフォルニア州ロサンゼルス・グレンデール
もともとノースハリウッドだった一角が、1991年にアップスケールな住宅地となったバレー・ヴィレッジ。この街に住むのが、1929年築のチューダー様式の家をモダンに大改装した会計士兼モデル。同じくモデルの妻と一緒にスタイリングした洒落た家を案内しよう。
建築当時のチューダー様式イングリッシュコテージの面影が残るリビングルーム。「’20年代バチェルダー・タイルが美しい暖炉が、家の構造で一番気に入っている。当時の独特な窓ガラスも職人技が感じられて好き」と家主。
この人がオーナー!
ブランドン・ベル[Brandon Bell] 1981年、ロサンゼルスで生まれ育つ。 10代の頃からモデル活動をし、会計士となって15年。 会計事務所〈ベル・タックス・カンパニー〉を経営。雑誌やCM撮影に家を貸し出す事業も行う。
英国風チューダー様式に西海岸のセンスを加えた家!
3つの部屋に分かれていたのを広々としたワンフロアに改装。左奥にブレックファストヌック、右奥にキッチン、手前はダイニングルーム。ディスカウントストア〈ターゲット〉のテレビCMにも使われたそう。「家の中で一番気に入っている部屋。僕が料理している間、子供たちがテーブルで宿題などをするのを見ていられるから」とベル。右手のバーキャビネットの一角には〈パーリック〉の洒落たミニ冷蔵庫が。
ダウンタウン・ロサンゼルスから北西にクルマで25分。バレー・ヴィレッジは、瀟洒な家々が並ぶ小さな街だ。ここに暮らしているのが、「25分でビーチや主要スポットへ行けて便利。学校区レベルも高い」と語る、会計士兼モデルのブランドン・ベル。1929年築のチューダー様式イングリッシュコテージの家を2016年に購入し、半年かけて大胆に改装。「キッチンと朝食用ダイニングルームとフォーマルなダイニングルーム、3つだった部屋をひとつのフロアにまとめた」そう。 リビングルームとダイニングルームの境目は、スクエアからアーチ形に自らリノベーション。家族で集まれるこの広々とした空間は、いまや彼のお気に入りの場所に。一方、リビングルームの窓や暖炉、バスタブは1929年当時のまま。レトロな意匠も巧みに残している。 そんなふうに古いものと新しいものの融合を好む彼が目指したインテリアは、明るくモダンな“カリフォルニア・チューダー”。家の特徴を尊重したうえで、モダンかつクールな雰囲気に仕上げている。子供部屋以外は、白、黒、青、グレー、ウッドの色で統一してシックに演出。この佇まいゆえ、雑誌やTVのCM撮影のロケ場所としても使われるとか。 あなたにとって家とは? と聞くと、「思い出を作り、一日の終わりにいつも安心して集まれる、家族が最も快適でいられる場所」とベル。そんな温かい雰囲気あふれる家だからこそ、ロケ隊にも人気なのだろう。